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コビトのらくがき

歴史上の人物

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人は皆、己の人生の中で目に触れたものを 再び目にしたとき極度の安心感に包まれる

 

これは、かの有名なハンドメイド作家コビトのらくがき 姪:ケイリンコビトが残した言葉である

 

彼女の生い立ち それはそれは平凡であった。

 

全部お昼休みでいいじゃないか、ごはんに牛乳よりも焼かないパンの方が許せない、

大人になったらもっと遅く起きられるんだ大人ってずるい

そんなことを考えながら小学生時代を過ごしていたという。

 

中学へ上がった時、彼女は運動が得意なわけではなかった

むしろ苦手な癖に、何を思ったのかバスケ部へ入部したのだ。

時折サボりながらも3年間辞めることはなかった。

だがしかし彼女は引退するまでルールも作戦も覚えることはなかった。

高校まで歩いて通える距離だった彼女は 放課後寄り道するのは友達の家かコンビニくらいだったという。

アルバイトもせず少ないお小遣いで彼女はいつも から揚げ棒 を買っていたそうだ。

毎日買えるわけもなく、日に日にから揚げ1個 フライドチキンの駄菓子 へと降格していた。

 

彼女は進路というものを考えたことが無かった

だが何となく学校を検索すると自分の好きなモノづくりが学べる学校を見つけたのだ

そして彼女は初めて地元を離れて都会の短大へ通うことになる

 

早く帰りたいと思いながらも好きな分野を学ぶのは楽しかったと後に語っていたそうだ

 

そんな彼女が本格的にモノづくりを始めたのは

社会人になって30代に差し掛かろうとしていた2021年の出来事だという

叔母のらくがきえんぴつと共に、大きなイベントへ出店することになった彼女は犬のベコで挑んだ

 

そこで自分の作品を見て貰えることに喜びを感じた彼女は本格的にいろいろな作品を作りだしたのだ

『ふざけたのが好き~』『欲しいものはまず作れるか考えちゃうんだよねぇ~』これは彼女の口癖だった

その時生みだしたのがケイリンコビトの代表的作品となるふざけた顔の銅像や石像風オブジェである

 

この作品を目にしたおふざけ好きの人々はとても嬉しい反応をしてくれたと喜んでいたようだ

こうして彼女の名言は生まれたのだ

人は皆、己の人生の中で目に触れたものを 再び目にしたとき極度の安心感に包まれる

生涯をモノづくりへ費やし、今や一家に、いや一人に ひと石像ともなっている

北九州市から世界へ発信し続けたケイリンコビトを銅像にすると共に敬意を表す

 

3150年10月31日

北九州市架空事務局

架空物語創造課  保良 吹子

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